マンモグラフィや超音波検査で乳房に病変が見つかった場合、明らかな良性病変であれば、そのまま放置または経過観察でよいのですが、良性と必ずしも言い切れないこともよくあります。そのときは経過観察して増大しないか観察する場合と、穿刺検査を行ってがんではないかを確認する場合があります。

病変の診断でもっとも正しい確実な検査は、病変そのものを丸ごと手術で切除して、切除したものを全て顕微鏡で確認する方法です。ただ、乳房にきずや変形が起こりますし、良性の可能性が高いものにそこまでする必要はありません。

そこで手術に代わって行われるのが針の検査です。

針の種類には3種類あり、太いものから吸引式組織生検、針生検、穿刺吸引細胞診の順です。多くの組織が採れるほど正確な診断に結びつくのですが、その分体への負担は大きくなりますので、病変によって使い分けます。

良性の可能性が高いものであれば細胞診から始めますが、細胞診は採れる細胞の数に限りがあり、判定できない場合もあります。より良悪性をはっきりする必要がある場合には、はじめから針生検を行うこともあります。針生検で診断がはっきりすることがほとんどですが、中には針生検でも分からない場合もあります。その場合には吸引式組織生検を行います。ごく稀にそれでも分からないこともありますので、その時には手術的に病変を切除して検査することもあります。

通常は細い針から始め、診断がつかなければ太い針に変えていくのが通常ですが、病変の性状によっては太い針から始めることもあります。特に石灰化やとても小さな病変、ひきつれが主体の病変などでは吸引式組織生検から始めることもあります。