先日、がん研の岩瀬部長が部長職を交代されることになり、感謝の会が開かれました。

10数年前、乳腺を志した私はそれまで住んでいた鳥取を離れて、がん研で乳腺研修を受けることになりました。当時はがん研はまだ大塚にあり、古びた医局で岩瀬先生の隣に机をもらい、はじめは高名な先生の隣で緊張したものです。がん研では乳腺の画像診断・細胞診・病理診断の基礎やピットフォールなどの多くの若手向けの勉強の会が開かれており、朝早くから夜遅くまで乳腺について喧々諤々論じられていました。週一回早朝に行われるマンモグラフィ勉強会の岩瀬塾は大変人気がありました。マンモグラフィが10症例ほど掲げられていてまずは自分で診断して各々に自分の見解を述べ、その後岩瀬先生の解説があるというものです。一枚の画像から、背景にある膨大な患者さんの情報をいかに読み取れるかというのが臨床家の力量でもあり、画像診断の奥深さでもあることを学びました。

岩瀬先生から教わったことはたくさんありますが、中でも患者さんのことを第一に考えて物事を進めるという姿勢から学んだことが多いと思います。

これからは名古屋とがん研を行き来する生活となるそうですが、これからもお元気で過ごされますようお祈りしています。